空き店舗・空きテナント・空きスペースの活用方法
人口減少や少子高齢化など、時代の流れや新型コロナウイルスの影響も受けて、保有する不動産が使われず、空き店舗や空きテナントとなり、悩まされているオーナー様は少なくありません。そんな中、空き店舗や空きテナント、ちょっとした空きスペースを活用して、新しいビジネスを始める事業者も増えています。この記事では、空き店舗や空きテナント、空きスペースの活用方法について解説します。
■10秒でわかる!この記事の内容
・働き方やライフスタイルの変化により、スペースのニーズも変化している。
・空き店舗や空きテナントは、サブリースや運営代行により活用の幅が広がる。
・使っていないスペースや空いている時間帯を、そのまま貸し出して収益化も可能。
空き店舗や空きテナントの状況
人口減少や少子高齢化に加えてコロナウイルスの影響も受け、全国で空き店舗や空きテナントが増加しています。空き物件になった建物は長期間使用されないことで、老朽化が早まる傾向にあります。また、管理費用の負担も少なくないため、なんらかの対策が必要です。空き店舗や空きテナントが増える中、テレワークの普及など、働き方やライフスタイルの変化による新しいニーズに対応するため「貸し会議室」「レンタルオフィス」「コワーキングスペース」「シェアスペース」「トランクルーム」など、様々な形で空き店舗や空きテナントが活用されるようになっています。
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空き店舗や空きテナントの活用例
空き店舗や空きテナントの活用は、オーナー様自身が貸し会議室などを運営する方法以外に、所有する物件を業者にサブリースし、毎月一定額の賃料を受け取る方法や、運営だけ、または、管理だけを業者に任せる方法など、様々なパターンがあります。実際の活用例を見ていきましょう。
●貸会議室
コロナ禍をきっかけにリモートワークが普及し、オフィスの縮小や拠点を統廃合する企業も増えました。そういった企業は、会議室、セミナー会場、面接会場などを必要に応じて借りるため、貸し会議室の需要が伸びています。利用するのは企業以外にも、個人グループの集まりなどで使用するケースも増えています。大型・中型スペースはセミナー会場として、小型スペースは会議や面接会場など、広さにより利用者や用途も異なります。設備は、デスクやテーブル、椅子、スクリーン、プロジェクタ、ホワイトボード、マイク、スピーカー、Wi-Fiなどが一般的で、初期投資も少なくて済むことが特徴です。
●レンタルオフィス
レンタルオフィスとは、フロアの中にいくつかの個室を作り、小規模オフィスとして企業や個人に貸し出すスペースです。個室の広さはデスクが1台から数台置ける程度です。個室以外にも、会議室や休憩室などの共有スペースやコワーキングスペースを併設する施設も多くあります。創業期のスタートアップ企業やベンチャー企業に人気で、駅近や都心に近いほど需要が多くあります。レンタルオフィス開業には、リノベーションを行う必要があるため、工事費用や備品の設置費用がかかります。
●シェアオフィス・コワーキングスペース
シェアオフィスとは、オープンスペースを複数の人がオフィスとして共有する空間を指します。レンタルオフィスと混同されがちですが、レンタルオフィスが個室形態になっている一方で、シェアオフィスやコワーキングスペースは、カフェのようなオープンスペースを、複数の利用者で使用します。働き方改革やコロナウイルスの影響で、テレワークや在宅勤務、フリーランスで働く人が増加し、それにともなって自宅から近い、郊外のシェアオフィスやコワーキングスペースの需要も増えています。
●シェアキッチン
シェアキッチンとは、ひとつの厨房設備を、複数の飲食店や料理人でシェアして料理を提供できる施設のことです。種類としては、大きく2種類に分類できます。ひとつは「1.飲食店や料理人が共同で使うキッチン」、もうひとつは「2.コミュニティスペースを目的としたキッチン」です。1.のシェアキッチンはプロ向けで、ひとつの厨房設備を時間や曜日で分け利用します。さらに「デリバリーを目的としたキッチン」と「店内販売や飲食スペース付きキッチン」に分類されます。2.のシェアキッチンは「キッチン付きレンタルスペース」ともいい、イベントやパーティー、写真や動画撮場所として利用されます。
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●クラウドキッチン(ゴーストレストラン)
クラウドキッチンとは、客席やイートインスペースを設けずに、フードデリバリーをメインに食事を提供するキッチンスペースや飲食業態のことです。シェアキッチンとの違いは「施設全体がデリバリーに特化しているかしていないか」であるといえます。自宅で、お馴染みの味や憧れの味を楽しめるフードデリバリーは、ひとつのレジャーとして人気が高くなっているため、クラウドキッチン(ゴーストレストラン)の需要も増えています。一般的に飲食店出店に要する初期費用は1,000万円と言われています。これに対してクラウドキッチンは、50万円から150万円の初期費用で出店できるため、飲食店開業・出店で人気があります。
●ポップアップストア
ポップアップストアやポップアップショップとは「期間限定の店舗」のことです。通常、店舗を出店する場合は、常設の店舗が一般的ですが、ポップアップストアは、数から数週間程度出店する一時的な店舗です。新商品の発表やECサイトのオフライン販促、海外ブランドの日本進出、新サービスのプロモーションなどで良く出店され、イベント性が重視される傾向にあるのがポップアップストアの特徴のひとつです。
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●トランクルーム
トランクルームとは、自宅の収納の延長として利用できる収納サービスや施設のことです。レンタル収納、レンタル倉庫と呼ばれる場合もあります。屋外型と屋内型があり、建て替えや引っ越しの一時保管、趣味の道具などを保管する場所として、需要が増えています。利用者は、自分が利用したいトランクルームの施設を選び、月々の料金で収納スペースをレンタルするのが一般的です。
●その他
その他、空き店舗や空きテナント、空き倉庫などの新しい活用方法として「ドローン練習場」「シミュレーションゴルフ」「カプセルトイ専門ショップ」などの重要も増加しています。
空き店舗や空きテナントの活用は、オーナー様が所有する物件を専門業者にサブリースしたり、運営や管理だけを業者に任せるなど、様々なパターンがあります。
★サブリースのメリット(オーナー様のメリット)
毎月の賃料が保証されるため、安定した賃料収入が得られる。
テナントが1社固定となるため、トラブル対応、入退去に伴う契約書類の対応などの手間が軽減できる。など
眠ったままの空き店舗、空きテナント、空きスペースをぜひ有効活用しましょう。
この記事のまとめ
空き店舗・空きテナント・空きスペースの活用方法について解説しました。コロナ禍で空きテナントが目立つ中、テレワークの普及やライフスタイルの変化、非日常体験の重要も高まり、様々な形で空きテナントが活用されるようになっています。そんな中、空き店舗やテナントが増えると、どうやって埋めたらいいか悩むオーナー様は多いでしょう。空いてしまったからといって需要がないというわけではありません。ニーズに対応した、適切な活用方法を探っていけば、採算がとれるケースもあります。大切な資産を適切に活用するには、悩むよりもプロに相談してみましょう。
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著:店舗ネットワーク本部