キャッシュレス決済の特徴と店舗への導入ポイント
近年、現金以外の支払い手段である「キャッシュレス決済」が普及しています。また、キャッシュレス決済の手段もクレジットカード、電子マネー、QRコード決済など多様化しています。キャッシュレス決済を導入しようにも、種類がたくさんあり過ぎて導入に踏み切れない店舗も少なくないと思います。この記事では、キャッシュレス決済の特徴と店舗への導入ポイントについて解説します。
■10秒でわかる!この記事の内容
・感染症対策や決済サービスのキャンペーンにより、キャッシュレス決済が急激に普及している。
・顧客側のメリットとして、便利以外にも、利用特典としてポイント還元サービスを利用できる。
・海外からの観光客に対しても、スムーズな決済処理を行うことができる。
・小売店でのセルフレジの普及により、今後、ますますキャッシュレス決済の利用が加速する。
キャッシュレス決済とは
キャッシュレス決済とは、現金を使わずに商品やサービスの支払いを済ませる方法のことです。支払いをスムーズで快適なものにします。キャッシュレス決済の種類には、クレジットカード、デビットカード、Suicaなどの電子マネー、プリペイドカード、スマートフォンやQRコードなど多種多様で、それぞれに特徴があります。キャッシュレス決済は、コンビニでの支払い、自販機での購入、電車やバスの運賃など、日常生活の決済で利用されています。
キャッシュレス決済サービスの種類
キャッシュレス決済の利用方法には、主にカードを使うタイプと、スマートフォンを使うタイプがあります。支払いを行うタイミングでは「前払い」「即時払い」「後払い」の3種に分類されます。
クレジットカード | 顧客が店舗で商品やサービスを購入し、クレジットカード情報を提供することで支払いが行われ、後日クレジットカード会社によって請求されます。 |
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プリペイドカード | カードにあらかじめ決められた金額が入っており、その額まで支払いが可能。使い切ると再利用はできないものが多いです。 |
デビットカード | デビットカードを使用して支払いを行うと、支払い額が直接顧客の銀行口座から引き落とされます。 |
電子マネー | ICカードやスマートフォンアプリ、プリペイドカードを使用して、あらかじめ購入した電子マネーを利用して支払いを行います。 |
スマホ決済 | クレジットカードや電子マネーを登録したスマートフォンで支払いができる決済方法です。Apple PayやGoogle Payなど、専用のアプリにクレジットカードや電子マネーを登録することで利用できます。 |
QRコード決済 | QRコードやバーコードをスキャンして支払いを行う方法で、スマートフォンアプリを使用します。店舗のレジや端末、ポップなどにQRコードが表示され、顧客はそれをスキャンして支払います。利用者が多いサービスとしては、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、d払いなどがあります。 |
キャッシュレス決済のメリット
キャッシュレス決済を店舗に導入することには、多くのメリットがあります。
●便利さ
顧客は現金を持ち歩く必要がなくなり、支払いがスムーズになります。手持ち額を気にする必要もなくなり、客単価の上昇も期待できます。顧客は自分の選好に応じて支払い方法を選ぶことができます。これは新たな顧客を引き寄せ、リピーターを増やすのに役立ちます。
●手間が減る
現金を取り扱うことに伴う手間や時間を削減できます。現金の収集、預け入れ、つり銭の用意など、煩雑なタスクが減り、スタッフの労力を節約できます。また、釣銭など現金の受け渡しの人為的ミスを軽減できます。
●安全性・透明性
現金を最小限にすることで、店内の現金を減らし、窃盗や強盗のリスクを軽減できます。また、デジタル決済はセキュリティ対策が施されており、不正利用や偽札のリスクを減少させます。売上や支出の透明性が向上し、会計処理が簡略化されます。これは経営判断をサポートし、会計の正確性を高めます。
●顧客のデータの分析
売上データが電子的に記録され、簡単に追跡できます。これにより、日次、週次、月次の売上データを簡単に確認でき、経営の効率向上に寄与します。
キャッシュレス決済のデメリット
キャッシュレス決済の導入には多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。
●サービス料や手数料
キャッシュレス決済を提供するプロバイダーやカード会社は、取引手数料やサービス料を課すことがあります。これにより、店舗の収益が減少する可能性があります。
●インターネット接続の依存
キャッシュレス決済は通信インフラとインターネット接続を必要とするため、接続障害や停電、災害が発生すると支払い処理が滞る可能性があります。それに加え、キャッシュレス決済プロバイダーやカード会社のサービス障害や方針変更に影響を受ける可能性があります。
●プライバシーとデータセキュリティの懸念
キャッシュレス決済は個人情報と支払いデータをオンラインで送信するため、データセキュリティとプライバシーの懸念が存在します。データ漏洩やサイバーセキュリティ攻撃に対処するための対策が必要です。
●現金支払いを好む顧客
一部の顧客は現金支払いを好む場合があり、キャッシュレス決済のみを提供することでその顧客層を失う可能性があります。
キャッシュレス決済を導入する際の注意点
キャッシュレス決済を導入する際に考慮すべき注意点は以下の通りです。
●利用率の高いキャッシュレスサービスを選ぶ
キャッシュレス決済は、数多くの種類があります。 初めてキャッシュレス決済を導入する場合は、まずは、利用率の高いクレジットカード決済の導入がおすすめです。その後、バーコードやQRコード決済など、お客様の属性や要望に応じて、利用できる種類を増やしていく方法が良いでしょう。客単価が少額の場合、顧客が手軽に利用でき利用者も急増しているQRコード決済からのスタートもおすすめと言えます。
●決済会社の入金サイクルを確認する
決済サービスには、入金サイクルのタイミングがあります。タイミングが合わずに手持ちの現金が不足してしまうことのないようにしましょう。入金頻度の多いキャッシュレス決済もありますので、組み合わせて利用することもおすすめです。
●導入費用と決済手数料を試算する
キャッシュレス決済の導入を検討するうえでもっとも気になるのは「決済手数料」です。また、決済手数料以外にも、インターネット通信料、端末利用料も必要となります。
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この記事のまとめ
キャッシュレス決済の特徴と店舗への導入ポイントについて解説しました。店舗で支払いにキャッシュレス決済を利用する習慣は、感染症対策や人員不足などの影響もあり、この数年でかなり定着したといえます。キャッシュレス決済の導入は、少し前までは難しいというイメージがありましたが、現在は利用者もサービスも増えたことで、導入をサポートする企業も増え、ハードルが下がっています。
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著:店舗ネットワーク本部